CLIP CLIPPED!
¥16,000,000
皆さん、農業はじめてみませんか?
市街地からすぐ近く、しかも眺望良好という、ちょっと意外な農地が売りに出ました。
場所は山形市南西部。
山形駅からひと駅の蔵王駅から徒歩20分ほど。名前に「蔵王」とついていますが、あの温泉街まではかなり遠いのでご注意を。
ただ、近くにはイオンモールや「シェルターインクルーシブプレイス コパル」があり、便利さと文化的刺激の両方を享受できる立地です。
建築好きの方にはお馴染みのスポットがすぐそばにある、というのもポイント。
ぐるりと360度を山並みが囲むロケーション。背後の山々が風景に借景として馴染む感じは、ここならではの特権です。
さて、肝心の農地。
区画整理から取り残されたかのように、ちょっと不思議な形をしています。
川のカーブに沿った扇形の敷地で、登記簿上は「田」。
ただし水路が整備されていないので米作りを始めるには少しハードルが高そう。
果樹園や野菜作りのような畑用途が現実的かもしれません。
そして、忘れてはいけない大きなポイントがひとつ。
この土地は「市街化調整区域」にあります。つまり「原則として建物は建てられない場所」。
市街地の広がりをコントロールするためのエリアで、農地として使うことはOKでも、住宅や店舗などを建てるのはほぼ不可能です。
「農地を買って自宅を建てて暮らそう」なんて夢を描いた方、ごめんなさい。ここではそれは叶いません。
あくまで“耕すための土地”なのです。
さらに農地を買うには 農地法 という特別ルールがあります。
所有するためには「農業をやります!」という意志と実際の行動が必要。
具体的には:
・農業に従事している、またはこれから従事できること
・年間150日以上は農作業に関われること(原則)
・農業委員会に申請を出し、許可を受けること
要するに「ただ持つだけ」では認められず、しっかり耕す人でないと買えません。
とはいえ、この農地の魅力はそこから。
自然の中で土に触れ、自分が育てた作物と向き合う時間。思うように育たないこともあれば、想像以上の実りに感動する瞬間もある。
そんなストイックさが、かえって日々の生活に余白を与えてくれます。
現代社会はどうしてもストレスに満ちています。
けれども畑に立つと、土の匂いと風の音が余計なものをリセットしてくれる。
収穫したトマトをその場でかじるだけで、不思議と肩の力が抜ける。
この農地は、ただの耕作地ではなく、こころが安らぐ、まるでラウンジのような場所になり得るのです。
働く場であり、癒やしの場でもある。そんな二面性を持っています。
「自分の畑を持つ」──それは趣味を超えて、暮らしそのものを変える体験かもしれません。
もしかすると、この文章を読んだあなたが、この農地で新しい世界を始めてしまうかもしれない。
交通 JR奥羽本線 蔵王駅 徒歩20分
土地権利 所有権
土地面積 3,688㎡
都市計画 調整区域
建蔽率/容積率 70%/200%
取引態様 媒介
設備
備考 地目:登記簿:田/現況:雑種地/引渡時期:相談/農業振興地域内の農用地区域に該当。/所有権移転に際し、農地法第3条の許可を要する。/土地改良区賦課金(最上川中流土地改良区):年額46,400円(2025年度)/片谷地地区除草代2,000円(年2回除草作業参加にて免除)