CLIP CLIPPED!
¥19,980,000
フロアのど真ん中に宙ぶらりんにぶら下がった受話器。
受話器だけじゃありません。この建物、いろんなものがフワフワとぶら下がっているんです。
天井からコンセント、電気のスイッチ、換気扇、照明器具…。ここは無重力空間かと錯覚します。
一番芸術的にぶら下がっていたのが、受話器とその相棒のペア。
個人的に「ぶら下がりコンテスト グランプリ」の称号を贈りましょう。
なんだか不思議な、現代アートのような空間に戸惑いつつも引き込まれていく私…。
何とも言えない引力をもつ、この建物の探索を続けていきましょう。
1階と2階は完全に独立した2世帯住宅のような造り。
しかし、そこにあるのは建物の「枠」だけです。どちらのフロアも中はスケルトン。奥に水回りスペースがあるだけ。
もともとシャッターが設置されていたのでしょうか…。大きく空いた開口部は完全には塞がれていません。
撮影中にも鳥さんが建物の中に遊びに来ていました。
「チュンチュン!」 「今日暑いよね、わかるわかる…。」 「チュン!」
そんな会話を心の中で繰り広げながら、撮り進めます。
2階には外階段からアクセスできます。鮮やかな緑に塗装が施され、鉄の手すりも愛らしい…。
1階と同じく、2階もたくさんの配線やスイッチ、コンセントなどがぶら下がっております。
まるでステージのような小上がりのスペースがあり、その段差からは1階が丸見え。
その他にも1階が見える穴や隙間がチラホラ…。抜き足、差し足で歩みます。
2階の窓からはバナナの木やハイビスカス、石灰岩のゴツゴツした崖など、南城市玉城の豊かな自然環境が建物を包みます。
改めて外に回り、外観を見てみると…。うーん、ただの四角い箱なんですよ。
ただの箱なんだけど、中身も空っぽなんだけど、鳥も入ってくるけど、なんだかどこかに温かさのようなものを感じます。
…と同時に、ぶら下がっている様々なアイテムたちも、リフォームしたら収まるべきところに帰っていくのかなと思うと、
謎の寂しさのような感情すらも覚えます。
悪く捉えれば「空っぽ」。でもでも、良く捉えれば「好きにやっちゃえ~!」
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