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潮の香りが漂い、海鳥が鳴き、漁港には船が行き交う。
歩いているだけで旅先に来たような気分になりますが、ここではそれが日常です。
舞台は富山県射水市八幡町。
金沢駅から車で約1時間、富山駅から約30分。新湊漁港をはじめ、きっときと市場、放生津八幡宮、そして「日本のベニス」とも呼ばれる内川など、歴史や文化、港町らしい風景が身近にあるエリアです。観光地として知られる場所ですが、暮らしの中にその風景が溶け込んでいるのが、この街の魅力かもしれません。
今回ご紹介するのは、新湊港のすぐそばに建つ築100年超えの町家。
建築は大正12年。2025年まで売主さんご家族が住まわれており、一部はリフォーム済みです。
まず惹かれるのは、その佇まい。
長年潮風を受けながら、この場所で時を重ねてきた外観には、新築では決して出せない風格があります。古い建物好きであれば、玄関に立った時点で心を掴まれてしまうかもしれません。
室内に入ると、白い漆喰壁と大きな吹き抜けが迎えてくれます。
見上げれば、力強い梁が縦横に走り、その姿はまるで教科書で見た町家そのもの。けれど写真や知識として知るのと、実際にその空間に身を置くのとではまるで違います。
この建物の見どころのひとつが、2階の渡り廊下。
吹き抜けをまたぐように設けられた廊下は、用事もないのに行ったり来たりしたくなります。下を見れば吹き抜け、上を見れば天窓。なんだか舞台のセットの中を歩いているような気分です。
2階の各部屋もまた良いんです。
古い建具、格子戸、釘隠しといった細かな意匠たちがしっかり残っていて、どこを切り取っても絵になる。気付けば不動産を見に来たのか、建築見学に来たのかわからなくなります。
建物の奥には中庭も。
光を取り込み、風を通し、「町家ってやっぱりよくできてるな」と感心させられます。
水回りは台所・浴室・トイレがひとまとまりになったつくり。おそらく昭和の時代に手が加えられたものでしょう。どこか懐かしい雰囲気の残る台所も、この建物の個性として受け継がれています。
そして、もうひとつ。2階には新湊港を望む部屋があります。
窓の先に広がる港の風景は、この町家がこの場所に建っている理由を教えてくれるような景色です。ここについては、言葉で説明するよりも実際に見ていただく方が早いかもしれません。
もちろん、良いことばかりではありません。
駐車スペースはなく、建物には未登記増築部分もあります。そのため、利用方法や今後の手続きについては事前にご相談いただく必要があります。
現代の不動産として見ると少々クセがあります。それでも、この場所、この建物、この景色。
築100年を超えてなお残っている建物に、完璧さを求めるのは少し野暮かもしれません。むしろ、そのクセごと引き受けたくなる魅力がこの町家にはあります。
気付けば港町に通うようになり、気付けばこの建物のことばかり考えている。
そんなタイプの物件です。
※遠方の為内見は事前予約制とさせていただきます。
※未登記増築あり
交通
富山駅 19.5㎞(車約30分)
中新湊駅 徒歩15分
建物構造
木造 地下2階付き
築年 1923年
土地権利 所有権
敷地面積 75.86㎡
都市計画 市街化区域
用途地域 第一種住居地域
建蔽率/容積率 60%/200%
設備
北陸電力/都市ガス/上下水道/キッチン設備あり/エアコン2 台
備考
現況:空室/引渡時期:相談/現状有姿取引/売主契約不適合責任免責/床面積は登記簿から算出/未登記増築あり/建蔽率オーバー/ご成約時に仲介手数料(300,000円+税)を申し受けます。
取引態様 媒介
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