部屋考学
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新築・リノベーションをするなら「スイッチ」にもこだわろう(スイッチ編・後編)
2024.11.02
CLIP CLIPPED!
住空間の一部でありながら、家具や壁紙に比べて意識が薄くなりがちなのが「スイッチ」。新築やリノベーションをする際も住宅・電気メーカーに任せてしまうケースが多く、つい目立たないように扱いがちな存在だ。
自室のインテリア写真を撮る時に、スイッチが写りこむと一気に生活感が出てしまう…そんな経験を持つ人もいるのではないだろうか。
スイッチ編・後編では、新築・リノベーションの際にもこだわりたいスイッチを取り入れる際のポイントについて、引き続きインテリアアイテムメーカー『AXCIS』の小坂さんにお話を伺った。
スイッチ編・前編はこちら
>小物にこだわれば、暮らしはもっと楽しくなる。(スイッチ編・前編)
セラミックプレート3トグルスイッチ ホワイト、セラミックプレート2トグルスイッチ ホワイト
小坂さん「スイッチは空間のアクセントとして、気軽に個性を表現できるパーツです。種類や色、素材などのバリエーションが多く、比較的低コストで交換できるのもメリットです」
スイッチの取り付けは専門業者による設置工事が必要。その費用は特殊なもので無ければ数千円から1万円程度、設置も数十分と短時間で済む場合が多いそう。
新築やリノベーションでは、施主自身が建材やパーツを選んで購入する「施主支給品」という形で選ぶ人や、デザイン性の高いスイッチを扱う住宅メーカー・工務店が増えている。
片切りスイッチ ホワイト
小坂さん「新築やリノベーションを計画しているなら、家の動線や間取り・配線などの打ち合わせに入る段階でスイッチも決めていきましょう。住宅メーカーや工務店と相談しながら、早い段階で検討を」
アナログの操作性をもつスイッチの場合、調光タイプ・センサータイプの照明には活用できないので注意が必要。また、スイッチの種類によっては設置に適さない場合もある。デザインだけではなく構造や機能性も考えて慎重に選ぶことが大切だ。
陶器スイッチ ブラウン
クラシカルなデザインが人気の「丸型スイッチ」にも気を付けるべきポイントがある。
小坂さん「丸型スイッチのシングルタイプは台座が特殊な形状のため、一般的なプレートタイプの国内製スイッチ穴には対応できません。未施工の壁面なら丸型スイッチ用の配線にしやすいので、新築やフルリノベーションに向いています。リノベーションや模様替えで取り付けたい場合は、写真のようにプレートベースを設置した上で取り付ければ対応できます」
スイッチは電気設備に関わるアイテムなので、DIYでの工事は事故や火災の危険性がある。どんなスイッチでも、必ず電気工事の資格を持った電気工事店に設置を依頼をしよう。
陶器スイッチ ホワイト
いつものインテリアでも、スイッチを見直すだけで部屋の雰囲気がランクアップできる。ゼロからの家づくりなら一気にお気に入りを選びたいところだけど、リノベーションや模様替えなら、一つひとつ入れ替えていくのもおすすめだ。
小坂さん「予算やまずはインテリアにこだわりたい部屋だけ交換してみて、使い心地や雰囲気を感じてみてください」
まずは滞在時間の長いリビングや来客の目にふれる玄関などのスペースから取り入れてみるのも良さそう。お気に入りの家具や雑貨を選ぶように、スイッチも自分らしくこだわって選んでみたい。
💡 スイッチの取付は電気工事士の資格が必要です。取付、取替は必ず電気工事店などの専門業者にご依頼ください。
【取材協力】株式会社アクシス
ショップ 「axcis nalf」「AXCIS CLASSIC」
公式オンラインショッピング 「AXCIS ONLINE」
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【メイン写真・文章中の写真】株式会社アクシス提供
【文】ワンダー編集部