部屋考学
部屋考学
小物にこだわれば、暮らしはもっと楽しくなる(スイッチ編・前編)
2024.11.02
CLIP CLIPPED!
自分好みの家づくりやインテリアを形にするなら、内装や家具だけではなく、部屋の小さなパーツにまでこだわることが大切。
たとえば、家のあちこちで活躍している電気のスイッチもそのひとつ。好みや空間に合わせたデザインを取り入れるだけで、小さなスイッチも立派なインテリアの一部になる。空間の印象が細部まで引き締まるのはもちろん、使う度に気分が高まって暮らしに楽しいアクセントが生まれるのも魅力だ。
今回は、雑貨や家具、スイッチや照明などのパーツを豊富に扱うインテリアアイテムメーカー「AXCIS(アクシス)」を訪問。広報の小坂さんにおすすめのスイッチデザインや選び方のコツについてお話を伺った。
「AXCIS」では、実用的かつデザイン性の高い日本製のスイッチを幅広く取り扱っている。古い建物や海外で使われているパーツやアンティーク、工業製品などから着想を得たというオリジナル商品も多数あり、素材とディテールの効いた「見せるスイッチ」がそろっている。
岡山市内の直営店「AXCIS CLASSIC」にはサンプル品がずらりと展示され、思わず目移りしてしまうほどラインアップが豊富。オンラインショップでも購入でき、選び方や設置の相談も受け付けてくれる。
小坂さん「今は素材や形のバリエーションが多彩で、日本の住宅で安全に使えるスイッチを選びやすくなっています。利用頻度が多いからこそ、お気に入りのスイッチを暮らしの中に取り入れてほしいですね。パーツひとつで空間がグッとオシャレになりますよ」
セラミックプレート2トグルスイッチ ホワイト
古くからヨーロッパで使われていたという「トグルスイッチ」は、重厚感のあるつまみ状のレバーがヴィンテージ感たっぷり。存在感がありつつ、生活の中にもしっくりとなじむ。
小坂さん「レバーを上下に動かす時のパチン、パチンという手ごたえのある感触もクセになります。アナログ感のある見た目と使い心地のよさで人気が高まっています」
ステンレスヘアライン3口スイッチプレート
レトロで無骨な雰囲気の「アメリカンスイッチ」。流行に左右されないデザインが、ヴィンテージスタイルにもマッチする。シンプルなだけに、色や素材の組合せ次第で印象がガラリと変わりそうだ。
セラミックプレート4プッシュスイッチ ホワイト
こちらはボタン仕様の「プッシュスイッチ」。温もりを感じさせる丸いボタンは、モダンスタイルの部屋やキッズルームなど、幅広い場所で活用できそう。カチカチッとした押し心地も楽しい。
セラミックプレート4トグルスイッチ ホワイト
スイッチは選ぶ素材感によっても表情が変わる。
クールでミニマルな印象のステンレス、使うほどに味が深まる真鍮(しんちゅう)、温もりを感じるウッドなど、壁の色やインテリアとのバランス、素材の特性も把握した上で選んでみよう。
小坂「場所ごとに種類や素材、色を変えてみるのもおすすめです。例えば洗面室なら水濡れや汚れに強いセラミック(陶器)などの素材が合いますし、白色にすれば清潔感が出せます。キッチンには調理中でも操作しやすいスイッチ、子ども部屋は色のあるデザインなど、シーンや使い方を考えることも重要です」
高機能なスイッチやタッチパネルも良いけれど、アナログならではの見た目と手ざわりは、暮らしの中に小さな安らぎと温もりを与えてくれる。
スイッチ編・後編では、新築・リノベーションの際にもこだわりたいスイッチを取り入れる際のポイントについて紹介します。
>「新築・リノベーションをするなら「スイッチ」にもこだわろう(スイッチ編・後編)」
【取材協力】株式会社アクシス
ショップ 「axcis nalf」「AXCIS CLASSIC」
公式オンラインショッピング 「AXCIS ONLINE」
Instagram @axcis_inc / @axcis_classic
【メイン写真・文章中の写真】株式会社アクシス提供
【文】ワンダー編集部