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部屋考学

部屋考学

シーンに合った「明かり」の効果で、部屋の風景は変えられる。(照明編・前編)

2024.03.29

引っ越しや模様替えに合わせて家のインテリアを見直したいけど、家具を買い替えたり、大胆にレイアウトを変えたりするのはなかなか難しいもの。そんな時には、部屋を照らす「明かり」を工夫してみるのがおすすめだ。

実は、ライトをひとつ変えるだけでも部屋の印象がガラリと違って見えるというほど、照明器具はインテリアを考える上で大切な要素になる。

「照明がつくり出す陰影は、空間に自然な奥行きや立体感を与えます。明かりがもたらす視覚的な効果によって、気軽に部屋の雰囲気を変えられるんですよ」

そう教えてくれたのは、岡山に拠点を持つインテリアメーカー「AXCIS(アクシス)」の広報を務める小坂さん。「AXCIS」では独自のセンスで選び抜いた雑貨・アンティーク家具をはじめ、オリジナル商品を中心とした照明やスイッチなどのインテリアパーツを豊富に扱っている。

今回は、小坂さんに照明器具を選ぶ際のポイントや注意点について教えてもらった。


ピエニ アイアンシェード コニック

照明器具には用途や種類、デザインや形などさまざまなバリエーションがある。

小坂さんは、「ライフスタイルや好みに合わせて選ぶのはもちろん、機能性や明るさ、空間のバランス感を考えておくことが必要」とアドバイスする。

「まずは、設置する場所にどの程度の明るさが必要なのかを確認しておきましょう。天井にシーリングライト一灯しかない場合、小さい照明だと明るさが足りなくなってしまいます。もしダウンライト(埋め込み型)や間接照明があって光量がある程度取れている状態であれば、デザイン重視で照明を選びやすくなります」

シェードの付いた照明の場合は、使っている素材や形によって光の強さや広がり方が違ってくる。どの照明の明るさがしっくりくるのか比較検討しながら選んでみよう。


モーネペーパーシェード

部屋の広さに限らず、ライフスタイルによっても必要な照明は変わってくる。

例えば、家族が集うダイニングテーブルの上には吊り下げ型のライトが相性抜群。小さな明かりが空間のアクセントになり、食卓を囲むひと時に親密感をもたらしてくれる。
リビングやダイニングは全体的に明るいほうが過ごしやすいけれど、夜にゆったり過ごす時間が長いなら、その時は間接照明だけにすれば落ち着いた時間が過ごせる。

寝室の照明を変えるなら、間接照明など抑え目の明かりでも十分。そこに読書やデスクワークをするためのコーナーがあれば、手元をしっかり照らすためのライトで補おう。


ピエニ アイアンシェード サークル ホワイト

小坂さん「照明1点で全体の明るさを取るのではなく、複数の照明を多方向から取り入れるのもおすすめです。必要な場所に小さな灯りがいくつもあると、夜の時間も心地よく過ごせますよ」

アイデア次第で明かりで演出できる場所はたくさんある。キッチンカウンターに映える小さなペンダントライト、読書に没頭できるデスクライト、アート作品やディスプレイを照らすスポットライトなど。ソファの横にフロアランプを置けば、消灯後も夜のリラックスタイムを演出してくれる。

照明編・後編では、引き続き照明を取り入れる際のポイントについて紹介。
>「明かり」は機能性や取り付け方にもこだわりたい。(照明編・後編)

【取材協力】株式会社アクシス
ショップ 「axcis nalf」「AXCIS CLASSIC」
公式オンラインショッピング 「AXCIS ONLINE」
Instagram @axcis_inc@axcis_classic

【メイン写真・文章中の写真】株式会社アクシス提供
【文】ワンダー編集部

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